2005年の1月から6月にかけて書いた「ひとこと」を並べています。よろしければ読んでください。
6月19日
朝比奈さんのマラ6とブル0の発売日が近づいてきました。ディスクの到着が楽しみでしかたありません。
ところで、聞いた話によると大阪フィルのフェスでの演奏は1990年くらいから楽団側でも記録を取り出したそうで、それ以前の演奏は放送局やレコード会社が収録しない限りほとんど残っていないそうです。
と、言うことは裏を返せば1990年以降の演奏は大概残っていると言うことで、今回のマラ6も大阪フィルの記録用音源からの市販化なのでしょう。
(91年1月22日のマラ3なんかは残ってないのでしょうか?)
今週も朝比奈一本勝負はマーラーの更新です。
・マーラー…交響曲第2番以外
アップしたのは3番と9番が2種の計3枚です。よろしければご覧になってください。
残すは6・7・8番の4枚となりました。(ブルと違って終わるの早いわ〜) 順調に行けば来週更新します。
6月12日
さて、朝比奈一本勝負のマーラーを更新しました。
・マーラー…交響曲第2番以外
このうち「大地の歌」を2種アップしました。よろしければご覧になってください。
この朝比奈一本勝負を書くために、朝比奈さんがマーラーを演奏した日付を調べてみたのですが(詳細はコンテンツ内を)、大フィルレーベルのマラ9(GDOP-2004)によると2番が8回、4番が3回とあったのもかかわらず「朝比奈隆 栄光の軌跡」(音楽之友社刊)によると2番は録音が残されていない1回分と、4番では2回行ったとされる東京での演奏の1回分の日付が分かりませんでした。どなたか分かる方いらっしゃりますか?
今週はこの辺で。
6月5日
先日、香港からメールをいただきました。朝比奈さんのファンが海外にもいることが実感できてめちゃくちゃ嬉しかったです。
さて、その朝比奈さんの新譜の情報が入りました。
・マーラー…交響曲第6番「悲劇的」
レーベルは大フィルレーベルで、CD番号はGDOP2009。1992年2月18日フェスティバルホールでの収録です。
以前、同レーベルから出た79年のマラ6のライナーに書いてあった92年の演奏がついに発売されます。名演の誉れ高い演奏でしたが、私は残念ながら聴くことが出来なかったので、発売が楽しみで仕方ありません。
気になる発売日は6月20日です。
こうなるとぜひマラ4・5も市販化して欲しいのですが、テープは見つかったのでしょうか? また海外公演の演奏も市販化して欲しいものです。
(参考リンク:HMV、タワーレコード)
さてさて、今週も朝比奈一本勝負を更新しました。
・インタビュー
“ザ・シンフォニーホールの朝比奈隆”と“アフィニス・サウンド・レポートVol.1”に収録されていたインタビューについての感想です。
……しょぼくてスマン。今週はぜんぜん時間が取れませんでした。来週こそはマシな更新をします。
5月29日
存命中は結構取り上げていたのに最近はさっぱりだったギュンター・ヴァント氏の情報をひとつ。
ヴァント&NDRのコンビがシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭に出演した際のライブ録音がこの度DVD−Vで発売されることになりました。
・ブルックナー…交響曲第5番 (TDBA 0075)
・ブルックナー…交響曲第6番 (TDBA 0076)
・ブルックナー…交響曲第8番 (TDBA 0077)
・ブルックナー…交響曲第9番 (TDBA 0078)
・ブルックナー…交響曲第4番「ロマンティック」 (TDBA 0079)
・シューベルト…交響曲第9番「グレイト」 (TDBA 0080)
・ブラームス …交響曲第1番 (TDBA 0081)
・ブルックナー…交響曲第7番 (TDBA 0082)
以上8枚が7月から月2枚のペースでTDKから順次発売されます。
どれもヴァントさん最晩年の演奏で、生前ではブートレックで出まくりの音源ですが、今回は正規盤の映像付きでたっぷりと鑑賞できます。
詳しくはアリアCDを参照してください。
さて、先週お約束した通り、朝比奈一本勝負に新しい作曲家を加えました。
・マーラー…交響曲第2番「復活」
朝比奈さんが早くから積極的に取り上げたマーラーの中でも一番演奏回数の多い第2番「復活」です。
大方の期待を裏切ってるような気がしますが、興味ある方はぜひご覧になってください。
5月22日
現役最高齢指揮者であるジャン・フルネさんがついに現役を引退するようです。
今年12月20・21日の東京都交響楽団定期公演が引退公演となります。(それに合わせて曲目・出演者に一部変更がありました)
92歳を超えて素晴らしい音楽を聴かせてくれること、なおかつ日本まで来てくれ、この地を最後のステージに選んでくれたこと、どれも深い感謝の念を抱かずにはいられません。無事に演奏会が終了することを祈ります。
私も演奏会には馳せ参じたい気持ちなのですが、さすがに火・水曜日に東京行きは困難です。残念。
それにしてもベルティーニさんの死去といい、フルネさんの引退といい、都響を支えてくれた重要な指揮者が短い時間に続けて去っていくのは都響にとって重大なダメージとなるかもしれませんね。常任指揮者に就任したデプリーストさんに期待です。
(参考リンク:東京都交響楽団の新着情報のページ)
さてさて、先週実施いたしました朝比奈一本勝負のアンケートですが、今日の15時現在で
“データ優先” 12票
“レビュー優先”31票
となり、1:3の割合で「レビュー込みの方がいいから感想もつけてくれ」という意見が多数を占める結果となりました。ご協力ありがとうございました。
焦って無理に進めることもない、ですがダラダラとやっていくつもりもないので、時間の許す限り進めて行きたいと思います。
とりあえず次の作曲家の分を聴き始めているので、来週ぐらいには一部を発表できると思います。
5月15日
本コンテンツの更新は何ヶ月ぶりでしょうか?
朝比奈一本勝負を更新しました。
作曲家はすべてブルックナーで、
・交響曲第7番(1983.9.19)「ザ・シンフォニーホールの朝比奈隆」
・交響曲第0番(1981.10.8)
・序曲ト短調(1980.7.14)日本ブルックナー協会
・序曲ト短調(1989.2.17)
・ミサ曲第3番(1980.7.14)日本ブルックナー協会
となっています。
特に日本ブルックナー協会盤につきましてはこのLPを所有されている方にご協力を頂きました。重ねてお礼申し上げます。
これで朝比奈のブルックナーについては名古屋大学のブル8とヘルゴラント以外はフルコンプしたことになります。もしこれらのLPやカセットをお持ちの方がいらっしゃるならどうかご協力をお願いします。
ちょっと相談事があります。
ちっとも進まない朝比奈一本勝負を今後どうしたらいいのか、今悩んでいます。
ただデータを並べただけのディスコグラフィーは紙媒体なら他にもあるし、あまり意味がないと思う反面、2年も3年も掛かってブルックナーだけってのもディスコグラフィーの体裁をなしてないと思うのです。
できることなら、何かしらの感想をつけて紹介したいと思うのですが、時間が取れずに全然進まないのが現実です。
そこでアンケートを取りたいと思いますので、ご協力をお願いします。
もしデータだけでもいいから先に公開して行けと言うなら“データ優先”のボタンを、今まで通りレビュー込みの方がいいから感想もつけてくれと言うなら“レビュー優先”のボタンを押して下さい。
よろしくお願いします。
(アンケートは終了いたしました。ご協力ありがとうございました)
5月8日
3週ぶりにコンニチハ。
なんとか死なずに済みました。GW中は消し炭みたいにボケ〜ッと呆けているうちに過ぎちゃいました。
(BGM:まだ生きてるよ@槙原敬之)
心配してくださった方には今一度お礼申し上げます。
昔、「24時間、闘えますか?」というTVCMがありましたが、ラストの1ヶ月はマジで21時間ぐらい闘ってましたよ(遠い目、そしてその目には涙がキラリ)
まあ、ヨタ話はここまでにして、いつものヲタ話を再開します。
朝比奈隆さんの新譜が発表されました。
・ブルックナー…交響曲第0番 ニ短調
管弦楽:東京都交響楽団
演奏日:1982年5月12日
演奏会場:東京文化会館
レーベル:フォンテック
CD番号:FOCD−9230
発売予定日:6月20日
この曲の日本初演者である朝比奈さん生涯3回目の演奏がこのたびCDで発売されます。これで4回目となる札幌響との演奏以外はすべて聴けるようになりました(ナニ! と思った方は来週まで待ってください。例のコーナーにまとめます)
それにしても最近のフォンテックとグリーンドアの活躍は素晴らしいの一言です。頑張ってください、応援しています。
(参考リンク:HMV、タワーレコード)
ちょっと話はずれますが、
朝比奈さんの廃盤レコードの高騰ぶりについては、今更驚くようなものでもないのですが、さすがにこれは目ん玉が飛び出てしまいました。
参戦する気力をゴッソリ奪われてしまいましたよ。
いつも思うのですが、こういう貴重な演奏を聴いてみたいと思っている人はすごく多いと思うんですよ。ですからレコード本体の所有はしたい人に任せて、音だけでもみんなが聴くことのできる方法はないのでしょうか?
さて、10ヶ月ぶりとなるコンサートのチケットをこの間購入しました。
佐渡裕さんによる兵庫県立芸術文化センターのオープニングコンサートです。膝栗毛の方にも登録しておきましたので、興味がある方は覗いて見てください。
この演奏会はもともと22、23、30日の3公演だったのですが、チケットが一瞬でソールドアウトしたそうで、急遽27、29日が追加されて5日間興行となってしまいました。正直驚きました。
ただ生まれて間のないオケで、メンバーも35歳以下の若手のみで構成されているだけあって、この8日で5公演はキツ過ぎるのではないか、と心配しております。そんな私は千秋楽に行きます。
それにしても、今年は第9の演奏会オンリーになりそうです。
佐渡さんがらみということで、佐渡さんの最近出たCDを2枚ほど聴きましたので、寸評を少し。
・ベルリオーズ…幻想交響曲(パリ管弦楽団)
(参考リンク:HMV)
・マーラー…交響曲第5番(シュトゥットガルト放送交響楽団)
(参考リンク:HMV)
2枚とも印象は同じで、どの楽器も十分に鳴りきっていて、音の充実度が凄く、普通なら主旋律を明確にするために抑えてしまう副旋律も目一杯に鳴らしています。そのせいか、精練さは減少するもの、オケが非常に気持ちよく演奏している様子が伝わってきます。オケは抜群に上手いです。パリ管の方が自由奔放さが強く、それがまた楽しく、シュトゥットガルトの方の力強さもまた聴き応えがあります。そして曲最後のキメ所での盛り上げ方はさすが佐渡さんです。
ただ最初からテンションが高いため、全体的にやや一本調子で、曲自体の持つキャラクター(独特の味)がだいぶスポイルされているように感じました。良くも悪くも佐渡色が強く出ていて、ベルリオーズもマーラーも同じに聴こえてしまいました。
ですから佐渡さん好きにはたまらないCDですが、嫌いな人にとっては何の価値もないものと言えます。
しかし佐渡さんはまだまだ若いので、ここで妙にこじんまりとせず、もっと暴れまくって欲しいと思いました。
他にもこんなCDが出てますが、残念ながら買ってません。
・プロコフィエフ…ロミオとジュリエット(スイス・ロマンド管弦楽団)
(参考リンク:HMV)
ようやく佐渡さんのCDがまとまって発売されるようになりました。Avexもなかなかやりよるわい。
今週は割と盛りだくさんだったと思うのですが、どうでしょう? 来週も頑張りますので、どうかよろしくお願いします。
4月17日
過労死寸前。
兵庫県立芸術文化センターがオープンするのにあたって、付属交響楽団がオープニングコンサートを開きます。指揮はもちろん音楽監督である佐渡裕さんです。
オープニングコンサート 佐渡裕『第9交響曲』
・日時:10/22(土)23(日)30(日)14:00
・場所:兵庫県立芸術文化センター大ホール
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調「合唱付」
・独唱:アンナ・サムイル(S)/手嶋眞佐子(Ms)/ブランドン・ジョヴァノヴィッチ(T)/キュウ=ウォン・ハン(Br)
・合唱:神戸市混声合唱団/他
・管弦楽:兵庫県立芸術文化センター付属交響楽団
・指揮:佐渡裕
前売りの発売は本日4/17からとなっています。
詳しくはチケットぴあ(Pコード:196-350)やイープラスをご参照ください。(イープラスの写真がなかなか笑えます)
今週はこの辺で……。もし来週更新が止まったら、石田はぶっ壊れたと思って下さい。
4月10日
例の“すごすぎる”演奏会はどうでしたか?
以前、紹介した中沢桂さんのオペラ・アリア集(伴奏が朝比奈隆指揮の東京都交響楽団)ですが、通販での入手経路がヤフー・オークションしか判明しなかったため、二の足を踏んだ方も多かったと思います。
それが今回、アリアCDさんが特別なルートを使って取扱をしてくれるようになったので、興味がおありの方はチェックしてみて下さい。
参考リンク:アリアCD(探しやすいGoogleのキャッシュ)
またアリアCDさんではグリーンドアの特集をしているので、大フィルレーベルが今どれだけのCDを発売しているかチェックするのも面白いと思います。
参考リンク:アリアCDのグリーンドア特集
ベルティーニさんが亡くなって早3週間が経ってしまいましたが、今彼のマーラーを少しずつ聴き直している最中です。
透明で硬質なのに温かみを感じさせる音色が素晴らしく、マーラーの交響曲をいたずらに肥大させて演奏しないで、かえって古典派的に締まったフォルムを採っていて、どの旋律ひとつ取っても研ぎ澄まされてまったく無駄のない音楽でした。
特にリズム感が秀逸で、膝栗毛の方でも書きましたが、ロックのような縦ノリのリズムではなく、ボート競技でオールが水面を漕ぐような横ノリのリズムが滑るようなスピード感を生み、音楽に心奪われる推進力を与えておりました。
つくづく惜しい人を亡くしました。
これもまたアリアCDさんのところで特集をしていますので、ベルティーニさんのCDに興味がおありな方はチェックしてみて下さい。
参考リンク:アリアCDのベルティーニ特集
この特集ページのなかで都響とのマーラーチクルスが全部録音され、発売は8番を最後に中断していて1,2,3,5番は全くの白紙だ、と書いてあるんですがホントですか? 私が以前聴いた話だと、チクルスは1,2,5,3,6,4,7,10&大地の歌,8,9番の順で行われ、録音は6番から始まって、8番の前に再演された1番を除く2,3,5番は録音されていない、というものでした。また最新の8番が発売されたのも今年の1月21日ですから、このシリーズの発売ペースからみてもそんなにおかしくないと思います。(2,3,5番は記録用音源なのかもしれません)
何はともあれ、残りの10,1,9番とさすらう若人の歌の発売を熱望します。
なんだかアリアCDがらみの話ばっかりとなってしまいました。
そうそう、ほとんどの方は興味ないかもしれませんが、あのシュトックハウゼンが第21回<東京の夏>音楽祭に参加するため、6月23−26日の間来日します。今年77歳で28年ぶりの来日だそうです。興味がおありの方はイープラスをご参照ください。
4月3日
朝比奈さんの新譜が発表されました。
“朝比奈最後のベートーヴェン”
曲 目:ベートーヴェン/交響曲第7番
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
録音日:2001年9月9日
会 場:札幌コンサートホール Kitara
レーベル:EXTON
CD番号:OVGY−00036
発売日:2005年5月12日
朝比奈隆が生涯追求し続けたベートーヴェンの交響曲、その最後の演奏がEXTONからSACDとCDのハイブリッドで発売されます。
発売を克目して待て!
……というネタをエイプリル・フール用に考えたんですが、さすがに2日も遅れては使えませんでした。
まあ上のは冗談としても、朝比奈さん最後のベートーベンとなる札幌公演を何とかしてCD化することが出来ないのでしょうか? 大フィルなら記録用としてテープを残しているはずなので、自主制作か大フィルレーベルかで市販化して欲しいものです。そう思いませんか?
今週はこの辺で勘弁してください。
3月27日
朝比奈&大阪フィルによるヒンデミット&ハイドンのCD聴きました。
冒頭のハイドンから重量感あふれる響きで、とてもたくましい演奏でした。1番ではチェンバロが鳴っていることにしばらく気づかなかったくらいです(笑)。あんなに熱いハイドンも珍しいと思いました。
つづくヒンデミットも非常にわかりやすく、この作曲家が持つ晦渋なイメージがほとんどない聴きやすい演奏でした。クライマックスはかなり熱く盛り上がります。
ハイドンもヒンデミットも同曲演奏のベスト、とは言いませんが、朝比奈の演奏が好きならば押えていても損はありません。
ライナーはジャンジャン全集の絡みで、吉野金次さんが担当していました。その中に74年東京公演のブル8のテープがなく、朝比奈自身「あの時の演奏は残ってないのか?」と残念がった記述がありました。風の噂では放送局、大フィル双方ともテープは残っていないそうです。
でもわざわざ書く、ということは別に何か当てがある、と邪推してしまう訳でありまして、ほのかな期待を抱いてしまいます。(ムラヴィンスキーの来日公演CDのように何とか日の目を見れないのでしょうか?)
大フィルレーベルさん頑張れ!!
3月19日
マーラー演奏で深い感動を与えてくれたガリー・ベルティーニさんが、イスラエルにて現地時間の17日朝にお亡くなりになりました。享年78歳でした。
―――なんだってー!!
みなとみらいのマラ9ではとても元気だったじゃないか! あれからまだ1年たってないですよっ。みなとみらいでしてもらった握手の感覚、まだ覚えていますよ……。
みなとみらいのマラ9と京都コンサートホールのマラ1は一生の宝です。
また素晴らしい音楽家がひとり世を去りました。
都響とのマーラーチクルスは氏の音楽の集大成となりました。それの4分の3ほどが録音された幸運を喜びましょう。
ベルティーニさんのご冥福をお祈りします。
(参考リンク:東京都交響楽団、HMV)
突然すぎる訃報にぶっ飛んでしまいましたが、朝比奈隆さんの新譜が発表されました。
・ブラームス…ピアノ協奏曲第1番
管弦楽:新日本フィル
独奏:伊藤恵(Pf)
演奏年月日:2000年9月11日
会場:サントリーホール
レーベル:フォンテック
CD番号:FOCD−9221
発売日:4月21日
先日発売された同コンビによるブラームス交響曲全集の前プロとして演奏されたものが今回陽の目を見ることができました。
コンチェルトはソリストとの契約もあるため発売が難しいのですが、このたびフォンテックさんがやってくれました。この調子で残る3つの協奏曲もぜひともCD化して下さい。がんばれフォンテック!
詳しくはHMVやタワーをご参照ください。
今回はビックリして、思わず土曜日に更新してしまいました。
そういえば、アクセスカウンターが4万を回りました。半年でのべ1万人の方が訪問してくださった計算になります。思うように更新が進まない現況ですが、こうしてご訪問してくださることが私にとって大きな励みとなります。これからも邁進して行きますので、どうかよろしくお願いします。
3月13日
このサイトが北欧音楽をひとつの柱としていたことを知っている方はほとんどいないと思いますが(本人も忘れていました)、実は私は日本シベリウス協会の会員なんです。
その日本シベリウス協会が創立20周年を記念して会誌の特別号を発行いたしました。
圧巻は過去20年間に発行された全機関誌を収録した付録のCD−ROMですが、会誌自体も異常に分厚いものとなっていて、シベリウスについての研究発表や各レコード会社へのインタビュー、そして日本におけるシベリウスの演奏回数の変遷による受容史を数字で考察するものなど、読み応えたっぷりの冊子でした。
(余談ですが、1970年代ぐらいまでは朝比奈隆さんの演奏回数が非常に多く、あの渡邉暁雄さんに匹敵するぐらい取り上げていました)
この特別号は一般にも販売されていまして、1700円で頒布してくれるようです。詳しくは日本シベリウス協会のFINLANDIA20周年記念特別号のコーナーをご参照ください。電話・FAX・メールで対応してくれるそうです。
今年で没後30年ですから、著作権が切れて演奏がしやすくなると思うので、もっと演奏機会が増えて欲しいと思います。
朝比奈さんのヒンデミットを聴く時間が全然取れません。ヒ〜ン。
3月6日
30倍というのは伊達ではなかったですね。今年の花粉は強烈だー。
さて、花粉にめげずに今週は頑張ってみました。
名古屋フィルのCD2枚を早速聴いてみました。
・「プラハの春」音楽祭ライヴ
ドボルザーク…交響曲第2・8番、スラヴ舞曲第9・13・15番
指揮:トマシュ・ハヌス、武藤英明
・マーラー…交響曲第3番
指揮:小林研一郎
トランペット:ミロスラフ・ケイマル
名古屋フィルというのは確かに東京のオケと比べて技巧的にはずいぶん見劣りがし、アンサンブルに青臭いところがありますが、中音域の密度が非常に濃く、旋律に心を込めて演奏できるオケです。(心が込められなかった時は悲惨になるわけですが……)
まだまだこじんまりとした音しか出せませんが、明確なキャラクターを持った良いオケだと思っています。
で、プラハの春音楽祭ではそれが奇跡がかったレベルに達して、オケ全体が一丸となってドボルザークの交響曲を歌い抜いています。特に8番での集中力の高まりは非常に素晴らしい高揚感が得られます。
続くマーラーも大変素晴らしい出来で、コバケンの慌てず、じっくりと歩んでいくタクトにがっしりとついていき、次々と流れる旋律に時間の流れを忘れてしまうほどでした。
そして第1楽章と終楽章での強烈なカタルシスは圧倒的で、聴き終わった時の充実感はコバケン&チェコフィルのもの以上だと私は思いました。
またポストホルン(実際はトランペットを使ってましたが)のケイマルの音色は別格で非常に素晴らしく、終楽章のトランペットソロは言葉を失うほどの冴えがありました。
マーラーの3番は実際に会場で聴いたので幾分贔屓目ですが、この2つのCDは非常に愛すべき美点がある演奏です。
音響的にはプラハの春音楽祭は記録用の音源を使用したのか、少し音が遠くに聞こえます。
来週もできましたら他のCDの寸評を載せたいと思います。
2月27日
桜が種類によってはもう咲き始めました。春遠からじ。
……となると花粉症の季節となるわけですが、今年は花粉の量がシャレになんないそうなので、対策は充分に行いましょう。ヘークショイ。
さて、例によって例のごとくですが、今週もネタがありません。
先週書いた名古屋フィルのドボルザークや佐渡裕&パリ管の幻想交響曲や西村智実&ロシア・ボリショイ響“ミレニウム”のショスタコ5なんかを買ったのですが、1枚も聴けてません。切腹。
ただ名古屋フィルのジャケットが日本のCDらしくない妙にかっこいいデザインだな、と思ったりしました。
そうそう大阪フィルのチャリティーコンサートが非常に素晴らしかったそうですね。聴きに行きたかったなー。
また京都での井上道義&大阪フィルのコンサート、全然お客が入らなかったそうですね。もったいない。演奏は良かったそうなので、これも聴きに行きたかったなー。
2月20日
大フィルレーベルがやってくれました。
朝比奈さんの新譜が発表されました。
・ディスク・ジャンジャン“アウトテイクス”
ハイドン…交響曲1番(1977年1月24日 大阪フェスティバルホール)
ハイドン…交響曲104番「ロンドン」(1977年9月1日 東京文化会館)
ヒンデミット…ウェーバーの主題による交響的変容(1976年7月29日 東京文化会館)
CD番号:GDOP2008
発売予定日:2005年3月9日
ジャンジャンによるブルックナー全集の録音の際、その前プロとして演奏されたものが今回初めて日の目を見ました。
すべて初出で、ハイドンについては別の演奏が以前フォンテックから特典盤として配布されたことがあるもの、ヒンデミットは作曲家自体がまったくの初出となっています。
実際に聴いた人の話によるとこのヒンデミットは重厚かつ非常に力強い演奏でかなりの出来だったそうです。
グリーンドアの活動にますます目が離せられなくなりました。発売が待ち遠しいです。
詳しくはHMV、タワーレコードを参照してください。
もうひとつ国内オケの新譜情報です。
名古屋フィルの演奏がクラウンレコードから発売になります。
・「プラハの春」音楽祭ライヴ
ドボルザーク…交響曲第2・8番、スラヴ舞曲第9・13・15番
指揮:トマシュ・ハヌス、武藤英明
CD番号:CRCC−2001/2(2枚組み)
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 他
独奏:ライナー・ホーネック
指揮:尾高忠明
CD番号:CRCC−2003
・名古屋フィル・ポップス・ライヴ
指揮:ボブ佐久間
CD番号:CRCC−2005/6(2枚組み)
・マーラー…交響曲第3番
指揮:小林研一郎
トランペット:ミロスラフ・ケイマル
CD番号:CRCC−2007/8(2枚組み)
「プラハの春」音楽祭での演奏は現地で大絶賛を受けた有名な演奏で、ブラームスのVn協でソロを務めたのはウィーンフィルのコンマスであるホーネックさんです。
ポップス・ライブは置いといて、マーラーの3番は当時音楽監督であったコバケンによる演奏で、ポスト・ホルンにはチェコフィルのケイマルさんが参加しておりました。
このマーラーの3番は実際に聴いていたのですが、まあ最近出たチェコフィルとのCDと比べるのは酷ですが、心のこもった良い演奏でした。(ケイマルのソロが素晴らしかった)
以上4種のCDはどれも興味がそそられるもので、プラハの春とマーラーはぜひとも買ってみたいと思いました。
発売日はマーラーのみが3月2日の発売で、そのほかは2月23日の発売となっています。詳しくはアリアCDを参照してください。(リンク先にはマタチッチのブル5やヘレヴェッヘのベートーベンチクルス、ボッシュのブル7など興味深い情報があります)
以上、最近忙しくてマジで死にそうな石田がお送りしました(メールが滞ってスミマセン)
2月13日
今週はな〜んにもネタがありません。
また本コンテンツを更新させるヒマもありません。
と、言うことで今週はお休みさせてください、グウ。
(ベト7が届いたよー、とかのネタならあるんですが……)
2月6日
中沢桂さんが1978年に朝比奈隆さん指揮の東京都交響楽団と録音したアリア集ですが、何の問題もありませんでした。
ビクターから発売されていた同CDを原盤としてそのまま復刻したもので、帯とジャケットが新しくなっている模様です。きちんとCDにプレスされたものですし、ライセンス関係も明記してありました。
ただライナーノートの裏に使われている写真は録音年より新しい様子で、舞台衣装なのか真っ白なドレスがウェディングドレスみたいで、かなりビビってしまいました。
もうひとつ
大フィルレーベルより発売された、朝比奈&大阪フィルによるマーラーの交響曲第7番「夜の歌」ですが、超スローテンポによる非常に個性的な演奏でした。よく最後までオケが保ったなあ、と感心するくらいです。特に終楽章は聴くもの辛いくらいでした。
クレンペラーの録音がこんな超スローテンポでしたが、きっと参考にしたに違いありません。(時期的にどんなものでしょ?)
録音についてはライナーにありましたが、終楽章のコーダに大きな修正跡が2,3ヶ所あり、「ブン」とか「プチ」とかのノイズを伴っています。(マスターテープ自体に致命的なドロップアウトがあったそうです) しかしそれ以外は非常に音が厚くかつ繊細で、左右の広がりはもちろんのこと前後の奥行きもはっきりと判る非常に優れた録音でした。
あとは5番だな……。
( ひとこと )
1月30日
スマトラ島沖で起こった大津波の被害に対するチャリティーコンサートを大植英次さん率いる大阪フィルが開催することになりました。
・スマトラ島沖大地震チャリティコンサート
日時:2月24日(木)午後7時開演
場所:ザ・シンフォニーホール
演奏:大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:大植英次
独奏:ヒラリー・ハーン(Vn)
曲目:ワーグナー…楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
プロコフィエフ…ヴァイオリン協奏曲 第1番
チャイコフスキー…交響曲 第6番「悲愴」
発売:1月31日より(定期演奏会会場にて優先予約受付)
地震から1ヶ月ちょっとの間に会場の手配をはじめ、出演者の調整を成し遂げてしまうとはなかなかのものです。音楽監督以下スタッフ全員の熱意と苦労を称えます。(やっぱり仕事の出来るひとはアクションも早い)
慌ただしく決まった演奏会なだけにチケットの販売方法を不満に思うひとも出たようですが、あくまでもチャリティーなんだと慈悲の心で臨んでもバチは当たらないと思います。(ただ私だったら定期公演の1日目と2日目で、ホールを左右に分割して販売しますけど)
詳しくは大阪フィルの公式サイトをご覧になってください。
朝比奈さんのマラ7や中沢桂さんの復刻CDなんかは来週レポート出来ると思います。(相変わらず仕事の遅い石田です)
1月23日
ソプラノ歌手の中沢桂さんが朝比奈隆さん指揮の東京都交響楽団と1978年に録音したオペラ・アリア集が何やらCDで復刻されている模様です。
ただ復刻を行ったのがNOSE企画と言う団体なので、信憑性はかなり“?”です。一応、調べてみたのですが、車のパーツ販売や消火器の販売などの通販を行っていることが解っただけで、正直良く解りませんでした。
現在、ヤフーオークションで活動中の模様なので、事情に詳しい方もしくは実際に取引を行った方どうかご情報を下さいませ。
1月16日
なんだか歯が痛くて奥歯にものがはさまった感じがして仕方ありません。
朝比奈協会からお知らせが届きました。「今年の活動はどうなるのかな?」とひとり勝手に心配していましたが、例年と変わらない活動を展開するようですね。(暗黙の了解ですか……)
それにしても年会費更新の連絡と04年度の収支報告がないのはどういうわけでしょうかねー。良いのかな?
音楽評論家の大家、宇野功芳氏がなんと大阪フィルを指揮します。
宇野功芳の“すごすぎる”世界
・モーツァルト…「フィガロの結婚」序曲
・モーツァルト…交響曲第40番
・ベートーヴェン…交響曲第5番「運命」
日時は4月10日(日)15時から、場所は大阪ザ・シンフォニーホールとなっています。管弦楽は大阪フィル、指揮はもちろん宇野功芳です。
大フィルよ、いったいどうしたんだ!!
(ちなみに1月24日発売だそうです)
また3月12日(土)にはこんな演奏会もあります。
宇野功芳(指揮)アンサンブル・フィオレッティ
開演:PM3:00
席種:全席自由¥3,500
場所:大阪フィルハーモニー会館
発売:1月22日(土)
こいつは凄すぎるぜ。
ゲテ好きの食指がうずうずしてくる演奏会です。
1月9日
コリン・デイヴィス&バイエルン交響楽団によるマーラーの交響曲第8番「一千人の交響曲」を聴きました。(CD番号:RCA 82876 62834 2)
ゆったりとしたテンポの中から歌心あふれる雄大な音楽がつむがれる非常に素晴らしい演奏でした。特に最終の合唱での異常な高揚感は数多有るディスクの中でも最上の一角を担うものでありました。
しかし今これだけ実りある円熟を迎えている指揮者の人気が日本でいまいちパッとしないことが不思議で仕方ありません。みんな、もっとコリン・デイヴィスを聴こうよー。
ちなみに、このCDはSACDとのハイブリッドなんですが、SACDで聴くと音楽が繊細かつ雄大になって、超巨大編成オケの面白さが更に良く解るディスクとなってます。
と言うわけで、ついに念願のマルチプレイヤーを導入しましたので、さっそく例のコーナーを更新いたしました。
「朝比奈一本勝負」
・ブルックナー…交響曲第8番の名古屋公演
・ブルックナー…交響曲第9番の最後のブル9(SACD盤)
の2つです。よろしければ読んでください。
それにしても名古屋公演のCD・DVD−Aの2枚セットに不満の声が多いですね。DVD−AはSACDと違ってCDとのハイブリッド化が出来ないので、ああいった形になったのだと思います。(SACDとのハイブリッドでもあれくらいの値段になるはずです)
ブル9のようにCDとSACDを別々に出されるよりずっとダメージが小さいはずですが……。将来にマルチプレイヤーを買うときに備えて楽しみに取って置きましょうよ。
で、最近放置気味だった「朝比奈一本勝負」ですが、新しい作曲家2人分の仕込みはほぼ終わったので、後は聴くだけです。聴けたものから順に掲載していく予定なので、とりあえず乞うご期待! (時間の確保が一番の問題だな……)
1月1日
あけましておめでとうございます。
余りにもたくさんのことがあった旧年でしたが、新年は平和で穏やかな一年であることを願います。
本年も石田工房をよろしくお願い致します。
さて、お正月を迎えてやっと時間が出来ましたので、三が日はちょこちょこと更新して行きたいと思います。よろしければ暇なときにでも覗いてやってください。
(4日に追記)
“ちょこちょこ”と言いながらやっとの更新ですが、小林研一郎&大阪フィルの第九と佐渡裕&大阪センチュリーの第九のレビューを書きましたので、よろしければ読んで下さい。
それにしても、2005年の演奏会の予定が今のところまったくありません。コンサートに行きだして7年目となりますが、こんなこと初めてです。あーあ。
気になる演奏会自体はたくさんあるんですよ。以前取り上げた大阪フィルの定期だけじゃなくて、関西フィルの定期(定期の詳細はNEWSのコーナーに)も非常に面白そうなプログラムです。
飯守さんの振るブルックナーの序曲ト短調、テ・デウム、R.シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」とか藤岡さんの振る吉松のサクソフォーン協奏曲、プロコフィエフの5番、ウィーン弦楽四重奏団を招いての演奏会、あと広上淳一さんの振るショスタコーヴィッチの12番とかボッセさんの振るベートーベンの6番とか、こちらも目白押しです。
飯守・藤岡体制が波に乗ってきたのでしょう。とても魅力的です。
また井上道義さんも目を引くコンサートを大阪フィルと開きます。
梅田コマ劇場から梅田芸術劇場と名を変え再出発するオープニング・シリーズとして4月17日にドボルザークの「新世界より」をメインに据えたプログラムで出演します。
そして2月26日には京都コンサートホールでショスタコのジャズ組曲第2番と交響曲第5番、そして自作の「メモリー・コンクリート」の関西初演を行います。
来年06年はショスタコ生誕100年となるので、井上さんにはドカンと花火を打ち上げて欲しいものです。
さあ、明日は仕事です。今から戦場へ戻ります。