玄 関 口 【CD菜園s】 【コンサート道中膝栗毛】 【朝比奈一本勝負】

過去のひとこと(2007年版)


 2007年に書いた「ひとこと」を並べています。よろしければ読んでください。

12月23日
 メリークリスマス!(気が早っ)
 
 このサイトを読んで下さる方のほとんどはサンタさんになる方だと思いますが、どうです? 良いサンタさんになれましたか? ちなみに私はなれそうにありません(笑)
 
 しかしこの年になっても、こういう情報を聞けばまだまだサンタクロースは本当にいるんだと思ってしまいます。
 
・朝比奈隆/大阪フィル ベートーベン交響曲全集 SACDハイブリッド盤発売
 
 先日のブルックナー交響曲全集に続いて、ベートーベンの交響曲全集もついにSACD化が発表されました。
 朝比奈さんのベトベン全集は星の数ほどあるのですが、今回はポニーキャニオンからの発売ですから、6度目となる1996〜97年に録音されたものだと思われます。(5回目の1992年のものという可能性もありますが……)
 ベートーベン全集のSACD化はフォンテックの全集に続く2つ目となります。
 
 発売は鬼が爆笑する来年2008年3月19日の予定です。すべてバラ売りで、1枚3,000円となっております。また全部で7分割となるので、1番と2番が他の曲と一緒になるものと予想されますが、現時点では詳細不明です。
 
 CD番号はVol.1〜7まで、順にPCCL60023〜PCCL60029となっています。
 ちなみにSACDとCDのハイブリッドなので、SACDプレイヤーがなくても、CDの部分は普通のCDプレイヤーで聴くことができるので、SACDプレイヤーを持ってなくても安心です。
 
 10月28日の当欄で「他の録音も順次SACD化して欲しい」と書いたら、それが叶った形になって嬉しい限りです。この調子でマーラーの交響曲選集もSACD化して欲しいものです。(あと、チャイコやドボやシュトラウスなんかもお願い)
 
 参考リンク:以下はすべてHMV 1番2番3番4番5番6番7番
 
 
 そうそう、朝比奈隆とNHK交響楽団とのDVD−BOXが家に届いたそうなんですが、例によって家に帰れない状態なんで、視聴は正月休みになりそうです。その時は寸評でも述べたいと思っております。(朝比奈展で買った「大阪の秋」のCDの寸評もまだでしたね……)
 それはそうと、年末の第9演奏会がいつものようにヤバイは、私の普段の行いが悪いせいなんですか? ねえ、サンタさん?

12月16日
 へ? もう12月?
 
 長らくの放置、大変申し訳ありませんでした。
 本来なら、リーガロイヤルホテルで開催されていた大阪フィル創立60周年記念「朝比奈隆 展」をいち早くお伝えしなければならなかったのに、最終日の今日にサイトの更新とは……くっ。
 朝比奈ファンを標榜する拙作サイトとしてあるまじき醜態。もう穴掘って埋まっときます〜。
 
 かと言う本人も、開催が今日までとはすっかり忘れておりまして、あわてて大阪・福島へ突撃した次第です。
 リーガロイヤルホテルの1Fギャリーで行われておりましたが、こじんまりとしたスペースに写真とポスターを中心とした展示がされていました。
 
 特に印象深っかたのが、関西交響楽団の第1回公演のポスターでした。なんとまあ当時は手描きだったんですね。大切に保管されていたのか、なかなかキレイな状態でした。
 他にも朝比奈さんが着ていらした礼服や文化勲章等の勲章、そして指揮棒の生花が展示されていました。また朝比奈さんが実際に使っていたスコアには食い入るように見入ってしまいました。第9とブル7とドン・ジョバンニのスコアでしたが、ボロボロになるまでぎっちりと入れられた書き込みやその曲の演奏回数、年月日、オケ、会場の演奏データの細かさとその歴史の重さに感心してしまいました。(ブル7はデータを書き込む余白がなくなって、全休符の小節に書き込んでました。またドン・ジョバンニには日本語訳で歌えるようカタカナの書き込みがありました)
 
 最後にパンフを2000円で購入し、袋の中にCDが入っているのを確認すると、ホクホク顔で帰路に就きました。
 このCD、朝比奈さんがかつて国際現代音楽祭で指揮した4曲が収録されていて、どれも初出となる貴重な音源ばかりでした。
・辻井英世…ファンタスマ
・藤井園子…ピアノ協奏曲U
・大栗裕…擣衣(とおい)
・松下眞一…ヴァイオリン協奏曲「田園詩」
 が収録されています。
 
 非常に懐かしい気持ちで満たされた展示会でした。機会があればまたこういった催しをやって欲しいものですね。

10月28日
 朝比奈関係ではすっかりご無沙汰となっていたポニーキャニオンから久々の情報です。
 
・朝比奈隆&大阪フィル/ブルックナー交響曲全集(SACD)
 朝比奈さん3回目のブルックナー交響曲全集がSACDとCDとのハイブリッド仕様となって再発売されることが決まったようです。
 
 今回ボックスセットはなく、すべて曲ごとのバラ売りです。5番と8番は2枚組みとなっていますが、定価は9曲とも3,200円(税込)となっています。
 カタログ番号はPCCL60014(1番)〜PCCL60022(9番)と順に振られています。
 気になる発売日は来年の1月16日となっていますので、自身への少し遅いお年玉としてどうでしょうか?
 
 この全集は昔アートン素材を使った特殊な盤が発売されるなど、音質にはこだわった(クラオタの心をくすぐる)好録音そして名演奏ぞろいのものなので、今回のSACD化は非常に期待できるのではないでしょうか。この勢いで他の録音も順次SACD化して欲しいものです。
 
 参考リンク:以下はすべてHMV 1番2番3番4番5番6番7番8番9番
 
(話はずれますが、エクストンは一体なにしてるんでしょうね〜)

10月21日
 いや〜9年ですよ、9年。
 「え? 何のことだ」ですって? なんと、この石田工房が開設9周年を迎えちゃったんですよ。
 加えて、アクセスカウンターも8万を突破して、めでた尽くしの1週間でした。
 何にもネタはありませんが……。orz
 
 しかし苔の一念で続けてきたサイトですが、9年も続けてこれた&カウンターが8万を超えたのは、ご訪問下さる貴方のお蔭です。本当にありがとうございます。
 来年は何と! 10周年を迎えるので、今まで以上に情熱を込めて、情報の発信を心がけて行きたい所存であります。
 
 と、威勢良く言ってみた所で、最近はクラオタのボヤキを垂れ流す似非プログサイトと化しているのも事実です。
 で、この状況を打破すべく、コンテンツの充填を行いたいと思います。
 12月頃のは時間が取れそうなので、現在はそれに向けて耳と文章力のビハビリを行っています。それで2年以上も放置しているあのコーナーを再発進しようかと思っております。
 
 まあ、私のことですから、余り期待しないで生暖かい目で見守っていてください。
 それでは、石田工房をこれからもよろしくお願い致します。

9月30日
 いや〜、売れればきちんと次に繋がることが判る良例ですね。
 え? 何のことかって? これのことですよ。
 
・朝比奈隆/NHK交響楽団DVD−BOX(6DVD)
 NHKの所有している映像が、この度DVD化されることになりました!
 朝比奈さんの生誕100年と言うこともありますが、これもシカゴとのブル5がきちんと売れたためだと思います。
 
 で、気になる収録曲ですが、大雑把に言って以下のようになります。
 ベートーベン…交響曲第9番「合唱」1986年4月25日
 ベートーベン…交響曲第5番「運命」1994年6月4日
 ベートーベン…交響曲第4番&7番 1995年12月13日
 ブルックナー…交響曲第8番 1997年3月6日
 ブルックナー…交響曲第9番 2000年5月25日
 ブルックナー…交響曲第4番 2000年11月3日
 その他にドキュメンタリーやインタビューがDVDの余白にてんこ盛りとなっています。詳しい内容は参考リンクをたどってください。(参考リンク:HMV
 
 このDVDボックスですが、1枚ずつバラ売りもされますが、ボックス購入特典として
 ・ベートーヴェン…交響曲第3番「英雄」1967年10月18日
 ・チャイコフスキー…幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」1967年10月11日
 のCDが付いてきますので、マニアは問答無用でBOXセットを買いましょう。
 
 気になる発売日は12月21日となっています。さあ、朝比奈マニアは共にショップへ走りましょう!
 最近、新譜の発表がまるでなかったので、この情報には小躍りする位嬉しくなりました。
 
 
 そうそう、先々週予告した通り、大植&大阪フィルによるベートーベンチクルス最終日のチケットをゲットすることが出来ました。
 
大植&大阪フィル「ベートーヴェン交響曲全曲演奏会W」(大阪フェスティバルホール)
 
 ただ、かなり前方の端っこの席……。
 チケット発売日の10時5分頃に電話を掛けて何と1発で繋がったため、「俺って運良いじゃ〜ん」と浮かれていたのですが、すでに良い席は通し券や先行発売でごっそり刈り取られた後でした。ort (世の中そんなものです)
 まあ、それは置いといて、大植さんの演奏会は03年の「復活」以来なので、その期待度はハンパではありません。(ショスタコ5番では無念の涙を呑みましたし) 
 今年を締めくくる良いコンサートになることを期待しております。

9月17日
 早いもので、もう第九(のチケット発売)のシーズンとなってしまいました。
 私はと言えば、その時流にすっかり乗り遅れるのが恒例になってしまい、あたふたとチケットセンターに電話したわけですが、旬を過ぎた潮干狩りのような惨状でした。
 
12月28日 佐渡裕&大阪センチュリー(ザ・シンフォニーホール)
 
 去年、佐渡さんの第九はチケットを取りながらも、行くことの出来なかった苦い思い出があるので、今年こそは必ずや行きたいものです。
 1週間後の25日には、大植さんと大阪フィルとの第九演奏会もチケット発売開始となるので、この演奏会こそは良席をゲットしたいと思っております。
 
 
 以下は余談ですが、先日車の中で朝比奈さん最後の第九を久しぶりに聴いていた(と言うか、音楽そのものを聴くのも久しぶり状態でした)のです。それで「やっぱり第九は良いな〜」とか「やっぱり朝比奈は良いな〜」とか思いながら車を走らせていたのですが、第4楽章でコーラスが入ってくると、
 泣いてやんの、俺。
 自分でもびっくりしましたぞ、何と表現して良いのか難しいですが、シャンパンの栓をスコーンと空けたように、心の中の澱がパッと無くなったような晴れ晴れしい気持ちになったのでした。
 それまでの音楽の流れに大きな変化はなかったはずなのですが、この心の変化は劇的でした。何度も聴いたCDから新しい感動を得られたことは大きな驚きであり喜びでした。
 まったくこれだから音楽は油断できねー。

9月2日
 もう9月になってしまいましたよ。
 今年の夏はメチャクチャ暑かったですが、この暑さにとろけず乗り切ることが出来ましたでしょうか? 私の方はと言うと、不甲斐なくもすっかりとろけてしまってました。長々と放置してしまいすみませんでした。
 猛暑なのに、お寒い話題がいつまでもトップにあったのは具合が悪かったのですが、かと言って話題となるようなネタもないのが現状でした。う〜ん、お寒い状況ですな。
 
 そんな時に、セブンアンドワイから面白そうなフェアの情報が入りましたので、お知らせします。
「セブンアンドワイ - CD - フェア - クラシック不滅の名盤」と題してレコード芸術の協力の下、あらゆるジャンルのクラシック名盤を提供しようというフェアが始まりました。(参考リンク:セブンアンドワイ特設ページ
 
 ラインナップはリンク先を参照していただくとして、交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、歌劇・声楽曲、クラシック関連本と、幅広く紹介されています。
 平たく言えば、レコ芸で特選等を取ったCDがずらりと並んでいる訳ですが、この手のフェアにあるレコード会社の偏りが感じられないのが立派です。
 
 私の個人的嗜好から「交響曲」のラインナップを見ましたが、超ド級の有名盤ばかりで、ハズレはないと思います。(個人的意見としては、指揮者はヴァント、作曲者はブルックナーが少し多いかな? と思いましたが)
 
 ラインナップの中に興味がある曲があって、まだ持ってなかったのなら、購入を検討するのも良いのではないでしょうか。
 
 
 それでは、残暑もまだまだ厳しいですが、元気良く乗り切りましょう。

7月29日
 いや〜、梅雨が明けた途端、暑い日が続きますねー。
 こう言う時こそホットな情報でもあれば良いのですが、なかなか都合良く行かないものです。
 
 で、某朝比奈協会のお話ですが、ずーっと、ずーっと音沙汰がなくて「何やってんのかな?」とお思いの方もいたはずですが、何やら怪しいブツが届きましたな。
 正直、ゴミを押し付けられた気分になりましたよ。あの時の品薄騒動は一体なんだったのでしょうね。(まあ、ケースを新たに買っているので、手間は掛かっています。←当然会費から)
 同封のペーパーに「現在活動休止状態」と書いてありましたが、現状を見れば誰にでも分かることです。それよりも、どうして休止状態なのかの説明の方が大事だと思います。だから「詳しくは申し上げられ」ませんの文言にちょっとがっかりしてしましました。
 朝比奈協会、これからどうなっちゃうのでしょうか……(ため息)
 
 夏本番にちょっと寒々しいお話でした。

6月17日
 先週の当欄で「ねえ、朝日放送さん」と冗談ぽく書いたら、ひょうたんからコマが出てきちゃいました。
 
 朝比奈隆 シンフォニーの世界T
・ドヴォルザーク…交響曲第9番『新世界より』
・リャードフ…8つのロシア民謡 Op.58より第3曲『エレジー』
・スメタナ…『わが祖国』より『モルダウ』
 
 なんと、2002年に通販オンリーで発売された朝日放送製作のDVDがこの度一般発売となった模様です。
 「新世界より」が1977年の民音のもので、残りが1996年のバースデイコンサートの演奏となっています。
 気になる発売日は7月31日、カタログ番号はDABC001となっています。なおレーベルは通販時と同じシンフォニアレーベルです。
 ただ、ショップの情報によると在庫が非常に少ないため、早めに確保した方が良いそうです。(このことから通販時と物は全く同じだと言うことが予測できます)
 (参考リンク:HMV
 
 2002年2月24日のひとこと以降何度も触れていますが、このDVDの続編としてブルックナー選集やブラームス全集の発売が当時予定されていました。
 でも、このDVDの販売が芳しくなったのか、続編は朝比奈さん最後のブル9がエクストンから発売されたきりでした。(エクストンも最近、朝比奈さん関連の音沙汰がないですね……)
 しかし、この一般発売で在庫がさばけたら、何とか収益が出て、次のDVD発売へと弾みがつくと思っているのですが、甘い妄想でしょうか?
 
 とにかく、朝日放送さんグッジョブ! ぜひとも続編の発売をお願いします!

6月10日
 1ヶ月以上も更新を空けてしまったので、何人かの方から死んだと思われている今日この頃です。
 
 最近まったく音沙汰のない朝比奈関係の新譜と比べて、チェリビダッケ関係の新譜が非常に元気です。
 今月の27日にTDKコアから、チェリのトリノRAI交響楽団との演奏がDVD4枚組にまとめられ、リリースされます。(DVDNo:TDBA90131、バラ売り有)
 年代は1969〜70年のもので、チェリがまだ50歳代のものです。
 曲目は
・ブルックナー…交響曲第9番
・ベルリオーズ…幻想交響曲
・モーツアルト…交響曲第39番 他
・プロコフィエフ…交響曲第5番 他
 がラインアップされています。モノクロでモノラルですが、全曲を通しての映像としては最古のものだそうです。(断片的なものであればベルリン時代のものもあります)
 (参考リンク:HMV
 
 今回の映像はイタリア国営放送秘蔵のものだそうです。
 ブートで出尽くした感のあるチェリビダッケですが、まだまだある所にはあるんですねー。
 国内にも秘蔵の映像がてんこ盛りの指揮者がいると思われるのですが、シカゴ公演のDVDのようになんとか陽の目を見れないものでしょうか? ねえ、朝日放送さん。

5月6日
 今日でGWも終了とのことで、また明日から気合を入れて行かなければならない訳ですが、その活力となる(かもしれない)CDを紹介します。
 
 それは、先日亡くなられたロストロポーヴィッチさんと同じく1927年生まれの指揮者コリン・デイヴィスさんがロンドン交響楽団と演奏したシベリウスの交響曲2番です。(06年 CDNo:LSO LSO0605、SACDとのハイブリッド)
 ライブとのこともあり、音楽的に緩みを感じさせますが、各々の楽員がのびのびと演奏していて、対位法を構成する各旋律線が生き生きと聴こえてくるのが特徴です。それに加えてクライマックスの壮大で爆発的な高まりは心の底から満足できるものとなっております。ここで爆発と言っても、バーンスタインみたいに全裸で情念フルオープン的なものではなく、繊細さと端正なたたずまいは崩していない所がまた良い味を出しています。
 
 以前にも紹介しました、バイエルン放送交響楽団とのマーラーの交響曲8番(96年 CDNo:BMG 09026-68348-2)もそうでしたが、ここ10年来のデイヴィスさんの充実ぶりはすごいと思います。(まあ当たり外れはありますが)
 それなので、この人の日本での人気が余りないことが、不思議でしょうがありません。騙されたと思って一度聴いてみてください〜。
 
 以上、年中5月病の石田がお送りしました。

4月29日
 27日にチェリストであり指揮者でもあるロストロポーヴィッチさんがモスクワの病院でお亡くなりになりました。享年80歳。_| ̄|○
 
 先週、この人のCDを聴いたと書いたばかりでしたのに、ショスタコの続きを録音してくれることをとても期待していただけに、非常に残念です。
 チェロも指揮もついに生で聴くことが出来なかったのですが、ここ最近の録音での大きなスケールと暖か味のある響き、そして音符のひとつひとつに深い意思を込める曲運び、指揮者としてもまさに巨匠と呼べる領域に達していたと思っていただけに、この突然の訃報は驚きを隠せません。まだ80歳ですよ……。
 
 指揮者としてのお薦めCDはロンドン響とのショスタコーヴィッチの交響曲5番、8番、11番が新しくて、内容共々良いと思います。
 特に8番と11番は生々しいほどのドラマティックな展開と、曲想の深刻さと激烈さで、聴いていて金縛りに遭うような演奏です。返す返すも続編がもう出ないことが残念で仕方ありません。
 
 ロストロポーヴィッチさんのご冥福をお祈りします。
 
 
 以下、チラシの裏。
 また信号機が縦に並んでいる所に来るとは思わなかったです。福井県でも片田舎に来ていますが、すこし空気がひんやりとしてるんですよ。(寒いわけじゃなく) そして目の前が海なだけあって、もー魚が旨いこと。特に鯖が絶品ですな〜。
 ただ、周りには遊ぶ所どころか何にもありません。しかし寝る時間以外はすべて仕事をしなきゃならん状況なので、逆に健康的な生活が送れてよろしいこととなりそうですな、わっはっは。(ヤケ)

4月22日
 年度が変われば、多少の余裕も生まれると思ってました。
 だからこそ、頑張ってチケットも買ったのです。
 
 嗚呼、それなのに、それなのに……。
 
 結局、大植&大阪フィルの定期公演、行けませんでしたーーーっ!!(血涙)
 
 ショスタコーヴィッチの5番、めちゃくちゃ楽しみにしてたのに……。
 なんだよ「明後日から福井に行ってくれ」って。そんなのアリか?
 
 変わりに、ロストロポーヴィッチ&ロンドン交響楽団のショスタコ5(LSOレーベル)をSACDで聴いてみたのですが、重量感に溢れ、非常にシリアスですごく良い演奏なのに、なぜか心が満たされませんでした。やっぱり大フィルのが聴きたかったよー。(いけね鼻水が)
 
 と、言うわけでコンサートの感想は無しです。楽しみにしてた方には深くお詫びいたします。次回は福井県からのお送りになると思います。乞うご期待!(ちょっとヤケ)

4月1日
 ブルックナーの権威であったチェリビダッケがミュンヘンフィルを連れて来日した1986年。このとき、ブルックナーの第5交響曲がサントリーホールでたった1日だけ演目に上げられました。この演奏はFM東京が放送する予定でしたが、チェリが土壇場でダメ出しをしたため、結局会場に居合わせた者のみが至福の時を過ごしたのでした。
 しかし! 梶本音楽事務所の方がこっそりとテープを回すよう指示を出し、この演奏は梶本で約20年間、ずっと埃を被っていたのでした。それがこの度、チェリ没後10年、サントリーホール開館20周年を記念して、奇跡のCD化となったのでした。
 チェリと言えば海賊盤、てことで、膝上のぁゃιぃCD−Rの存在はありましたが、今回は正真正銘の正規盤、しかも会場に設置されたちゃんとしたマイクロフォンで録られたものであり、チェリの音楽を愛する者のみならず、ブルックナー愛好家には聴き逃すことのできない逸品と言えるでしょう。
 
 うっそぴょ〜ん。
 
 じゃなくて、これはマジ本当です。(エイプリル・フールじゃありません) 証拠として参考リンクを挙げておきます。
 (参考リンク:HMVタワーレコード
 
 このCDを知ったのは恥ずかしながらつい最近でしたので、早速取り寄せて聴いてみました。
 テンポは予想通り遅いです。しかし最晩年の漂うような幽玄さは薄く、悠久の音楽の流れに身をゆだねる心地好さの中にも、各旋律線をはっきりと意識させる演奏となっていました。
 またテンポが遅いのにもかかわらず、曲の最後までまったく飽きさせず、集中させてしまう構成力の見事さにも感心しました。特に第2楽章は正にどっぷりと浸り込むことのできる素晴らしいものでした。
 
「ミスも音楽のうちだ」と語ったチェリのCDらしく、ミス等は無修正のようです。しかしそれが返って録音の良さに繋がっていて、かなり細かい情報まで聴き取ることが出来ます。音場も自然で、なかなかの良マスタリングです。
 
 私は別にチェリのファンではないのですが、この演奏は掛け値なしに良い演奏と言えるでしょう。久しぶりに良いブルックナーを聴くことが出来ました。
 チェリビダッケファン以外にも、ブルックナー好きなら充分にお薦めできるCDです。

3月18日
 今更かとは思いますが、朝比奈&大阪フィルのショスタコ5、マラ8、フルベン2を聴きました。
 3つに共通することなんですが、「こんなに良い演奏だったっけ?」というのが最初の感想でした。以前に出ていたものは、演奏の荒さだけが耳について、正直あまり感心しなかったのですが、今回タワーレコードから復刻されたCDでは、演奏の熱さがストレートに伝わるものとなっていました。
 リマスターした人がすごいのかも、とライナーノートをひっくり返して見たのですが、結局は判らず仕舞いだったのが残念でした。しかし音の広がりとかクリアーさは今回の方が良いと思いますので、古いCDを持っている方で、「録音が良ければな〜」と思っていた方にはお勧めします。
 
 これはぜひとも“ヘリテージ・コレクション”の第3弾をタワーレコードには企画して欲しいものです。(ビクターの朝比奈音源は宝の山だと思うけどなー)

2月25日
「最近、大フィルレーベルの新譜がないよな〜」とお思いの方、結構いるんじゃないでしょうか?
 それは、大フィルレーベルを製作しているグリーン音楽出版の代表である吉野金次さんが、去年の春に脳溢血で倒れたためなんです。
 
 吉野さんと言えば、朝比奈&大フィル初めてのブルックナー交響曲全集の録音を手掛けたエンジニアとして名前を思い浮かべますが、クラシック音楽に留まらず、高い技術に支えられた幅広い活躍は日本のあらゆるジャンルのミュージシャンから厚い信頼を得ていたのです。
 それがこの度の病により、リハビリ生活を余儀なくされ、なかなか現場復帰が叶わない状況だそうです。
 
 そこで、矢野顕子さんが発起人となり、細野晴臣さん、ゆず、友部正人さん、大貫妙子さん、佐野元春さん達が集まり、「音楽のちから〜吉野金次の復帰を願う緊急コンサート」が去年の8月に開催されました。
 それが4月25日にDVDとしても発売されることが決まりました。
 DVDの収益はコンサート同様、吉野さんの治療費に当てられるそうです。
 もし、大フィルレーベルやジャンジャン全集などを聴いて「いいものを聴いた」と思ったことがある方は、ぜひDVDの購入を検討してみてください。
 
 このDVDの詳細についてはグリーンドア音楽出版の特設ページをご覧になってください
 
 
 それはそうと、大植英次さんが首の調子が悪いとのことで、大フィルとのマラ9をキャンセルしたそうですね。曲が曲なだけに残念です。(録音の予定があったのでは?)
 故岩城宏之さんも首のケガで苦労したそうですから、ある意味指揮者の職業病みたいなものでしょうか。
 首は癖になると一生モンになりますので、ここはじっくりと休養を取って、次のコンサートで爆発して欲しいと思います。

2月11日
 朝比奈さん生涯最初の録音と言えば、京都大学の学歌です。(校歌とは違いますよ) これは1940年に録音され、希望者にSPレコードで極少数頒布されました。
 この録音に限らず、朝比奈さんのSP録音はどれも現存数が少ないため、すべてが幻の逸品となっています。特にこの京大学歌は、1999年(?)ごろに所有者が朝比奈さん(京大?)に寄贈する報道がされるまで、存在自体知られていませんでした。なので、この盤はSPレコードのなかでもレア中のレアとなっています。
(ただ、ヤフーオークションで22万3千円の値がついた時には開いた口が塞がりませんでしたが)
 
 ただこれだと、一部のクレイジーな人達しか聴けないこととなりますが、現在この貴重な録音をWeb上で聴くことのできるサイトがあります。
京都大学-大学の紹介/概要 学歌
 ここは京都大学のサイトなんですが、ここに学歌の独唱版と合唱版のそれぞれ低音質バージョン(AU形式)と高音質バージョン(FLASH形式)が公開されています。
 
 時代が時代ですから、演奏と音質に期待をしてはいけませんが、朝比奈さん最初の録音が聴けることだけでも充分に満足できると思います。
 もし、このサイトが未訪問でしたら、是非に。

1月28日
 いや〜、久々にやっちゃいました。
大植&大阪フィルの第407回定期演奏会
 行けるかどうか判んないコンサートのチケットを買ってしまいました。
 ここ数年、第9の演奏会オンリーだったので、「こりゃイカン」と電話予約のダイヤルを勢いだけでプッシュしました。
 クラシック音楽愛好サイトを運営する身として、今の状況を打破するのにはちょうど良いリハビリになるんではないかと思っております。
 
 第9以外としては2年半ぶり、大植さんの演奏を聴くのはマーラーの「復活」以来の4年ぶりとなります。
 CDで聴いたショスタコ7が非常に素晴らしい出来だったので、この日のメインである5番も大いに期待できるのではないでしょうか。
 
 
 きっと想定内だとは思うのですが、例によって朝比奈さんのマラ8&ショスタコ5とフルヴェン2はまだ聴けておりません。近いうちに必ずレビューを……。

1月4日
 あけましておめでとうございます!
 
 去年はなかなか更新が捗らず、自身歯がゆい想いをしていましたが、今年は心機一転頑張って行こうかと思っております。どうか期待せずに見守ってください。
 
 
 さて、
 朝比奈&シカゴ響のブル5DVDを見ました。
 やはりDVDと言うことで、映像がクリアーになっていて、その点がとても嬉しかったですね。
 ただ巷で言われてるように、楽器の直接音のみを録ったかのようなデッドな音響は少しいただけませんでした。
 ホールのせいなのか、マイクセッティングのせいなのか、はたまた編集のせいなのかは、判らないのですが、かなりのオンマイクであることは確かです。
 ドキュメンタリーでのリハーサルシーンでは、結構しっかりと残響が入っていただけに少し残念ですね。
 (詳しくは例のコーナーでやりますので、少々お待ちを)
 
 
 もうひとつ、
 去年のこととなってしまいましたが、演奏会に行ってきたので、
井上&大阪フィルの第九演奏会
 をアップしました。もし興味のある方はご閲覧ください。
 しかし、佐渡&大阪センチュリーの第九は残念ながら行けずじまいとなりました(涙)
 7年間ずっと聴いていただけに無念です。まあ愚痴っても仕方がないので、今年の末に再チャレンジすることとします。
 
 
 それでは、今年もよろしくお願いします。


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